2004年の日本のサービス赤字収支4.1兆円の7割が、旅行収支でした。なぜでしょうか。
上にグラフがあります。2004年の海外への日本人旅行者数は、訪日外国人旅行者数の2.7倍もあり、日本から海外へ出るお金の方が圧倒的に多かったのです。
高度経済成長期の1971年から、訪日外国人旅行者より、海外へ旅行する日本人の数の方が多い状態が続いており、毎年、日本の旅行収支は赤字を計上するようになったのです。2003年は、アジアで流行した新型肺炎SARSやイラク戦争の影響で、日本人の海外旅行者数が激減しましたが、2004年には回復しています。
日本政府は、訪日外国人旅行者を増やすために、2003年から「ビジット・ジャパン・キャンペーン」を始めました。2010年までに1,000万人の外国人旅行者を日本に呼ぶ事を目標としたキャンペーンで、政府は、各国で日本の観光の魅力を訴える活動をしています。
ところで、世界の人々は、どんな国に海外旅行しているのでしょうか。
国土交通省編集「観光白書」の2003年外国人旅行者受入数ランキングでは、1位がフランス(7,505万人)、2位はスペイン(5,183万人)、3位はアメリカ(4,121万人)となっています。やはり、欧米が人気のようです。
2003年に訪日した外国人旅行者数は521万人でしたが、このランキングに当てはめますと、日本は世界で32位となります。実は、この日本の順位は、G8の中で最下位(1位フランス・3位アメリカ・4位イタリア・6位イギリス・9位ドイツ・10位カナダ・20位ロシア・32位日本)なのです。
「観光白書」の2003年外国人旅行者受入数ランキングでは、中国とは別に香港・マカオもランクに入れています。香港は1,554万人の12位、マカオは531万人の28位でした。中国の一都市である香港、マカオそれぞれだけでも、国としての日本より観光客が訪れているという事がわかります。
旅行者は何を求めて海外に行くのでしょうか。「異国情緒」、「くつろぎ」、「ブランド品」、「新たな発見」など、人それぞれによって様々でしょうが、共通して言える事は、海外旅行は気分転換を与えてくれるという事です。
人が社会に出て、上司や同僚、取引先などから「仕事に慣れたな」と言われる頃には、ある程度の自信とやり甲斐を感じていると思います。しかし、その状態は同時に、ある範囲の中での似た行動の反復をも意味しています。一定の範囲の中でサイクルする生き方をしていると、必ず物足りなさを感じるようになります。人生には気分転換が不可欠なのです。
残念ながら、日本には、気分転換をして英気を養える場が少ないようです。英気を養う場・・・山、海、お寺。こういった場所では、落ち着きや静的な感性を身に付けるにはいいと思います。しかし、クリエイティブでドラスティックな発想の原動力には、もっと動的な喜怒哀楽に接する事のできる場が必要です。クリエイティブでドラスティックな英気を養う場・・・カジノ。そうです、カジノは、勤勉な日本人にこそ、最適な気分転換の場になりうると言えます。
G8の中で、カジノを合法化していない国は日本だけなのです。カジノを有する国に外国人旅行者が多く訪れるというのは、紛れもない事実です。
カジノとアトラクションを用意しているホテルでは、著名な歌手・演奏家の定期的なライブや、ミュージカルなどの家族向けエンターテイメントショーが開かれ、ジェットコースターまで楽しめる所もあります。
カジノを中心にショービジネスの宝庫となったラスベガスは、もはや、都市全体が巨大なテーマパークだと言えます。クリエイティブでドラスティックな国―アメリカの原動力は、ラスベガスにあると言っても過言ではないでしょう。
上記の旅行者に関する数値は、国土交通省編集「観光白書」に基づいております。
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