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北海道(道東)レポート -2-
基調講演に続いて、釧路商工会議所とくしろ複合観光・ゲーミング誘致研究会の共同立案による東北海道・阿寒IR構想が発表されています。3つの国立公園(阿寒・釧路湿原・知床)、知床世界遺産が存在する自然と食材豊かな道東において、その中心に位置する阿寒が、先住民族アイヌ文化と温泉熱などを活用したエコ重視の統合型リゾート実現により、道東周遊観光拠点を目指そうというもので、カジノからの納付金は、地域整備や国立公園保全、福祉・医療などに役立てる計画です。
パネルディスカッションでは「IRの実現、これからの観光振興」と題し、美原融氏をコーディネーターに、3人のパネラーが意見を述べました。
NPO法人阿寒観光協会まちづくり推進機構理事長の大西雅之氏は、「交通動線や地域環境を考えると、阿寒湖ではラスベガス型カジノは不可能。しかし、アメリカは先住民族の経済的自立策としてカジノを取り入れている。こうした観点をアイヌ民族に適用させ、カジノの意義を見出す方法もある。阿寒における郷土力は、アイヌ文化とマリモなどのエコ、そして、阿寒湖畔スキー場(民営)の様な地元によるマネジメント力。阿寒は、国際リゾート地という面で街の機能が弱い。郷土力を活かした多様な魅力のIRに期待している」と語っています。
日本のカジノ運営会社が誕生した場合、カジノ市場が既に飽和状態のラスベガス・マカオなどへ進出するのは困難です。一方で、ラスベガス・マカオを拠点とする海外カジノ運営会社ばかりが容易に日本へ進出してくるとすれば、相互主義の点から極めて不均衡です。日本市場は外資の草刈場ではありません。
訪問者に地域の本当の良さを紹介するには、地元の人々の協力が不可欠です。地場産業振興、地元還元重視、日本経済発展を目指すなら、適正な日本の企業がカジノ産業に参加できる政策にすべきです。そうでなければ、カジノ解禁の意義はなくなります。 我が国には、海外に比べ整備された交通インフラ、長寿を生む健康な食文化、四季の変化に富むマイルドな気候、楽しむ事が原点のポップカルチャーなど、観光客を呼ぶ魅力的要素がいくらでもあります。こうした要素内容が、場所によって異なる面白さを外国人に享受していただく観光拠点があれば、地域特性はより多様化・個性化し、周辺を含めた活性化につながっていくでしょう。観光拠点にカジノを用いない手はありません。
NPO法人阿寒観光協会まちづくり推進機構理事長の大西雅之氏は、「交通動線や地域環境を考えると、阿寒湖ではラスベガス型カジノは不可能。しかし、アメリカは先住民族の経済的自立策としてカジノを取り入れている。こうした観点をアイヌ民族に適用させ、カジノの意義を見出す方法もある。阿寒における郷土力は、アイヌ文化とマリモなどのエコ、そして、阿寒湖畔スキー場(民営)の様な地元によるマネジメント力。阿寒は、国際リゾート地という面で街の機能が弱い。郷土力を活かした多様な魅力のIRに期待している」と語っています。
日本のカジノ運営会社が誕生した場合、カジノ市場が既に飽和状態のラスベガス・マカオなどへ進出するのは困難です。一方で、ラスベガス・マカオを拠点とする海外カジノ運営会社ばかりが容易に日本へ進出してくるとすれば、相互主義の点から極めて不均衡です。日本市場は外資の草刈場ではありません。
訪問者に地域の本当の良さを紹介するには、地元の人々の協力が不可欠です。地場産業振興、地元還元重視、日本経済発展を目指すなら、適正な日本の企業がカジノ産業に参加できる政策にすべきです。そうでなければ、カジノ解禁の意義はなくなります。 我が国には、海外に比べ整備された交通インフラ、長寿を生む健康な食文化、四季の変化に富むマイルドな気候、楽しむ事が原点のポップカルチャーなど、観光客を呼ぶ魅力的要素がいくらでもあります。こうした要素内容が、場所によって異なる面白さを外国人に享受していただく観光拠点があれば、地域特性はより多様化・個性化し、周辺を含めた活性化につながっていくでしょう。観光拠点にカジノを用いない手はありません。