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日本のギャンブルマシン数

日本のギャンブルマシン数

ギャンブルマシン設置数上位10ヶ国

 上の図は、オーストラリアの賭博機メーカ団体 Gaming Technologies Association(GTA)が集計した、世界における2011年のギャンブルゲーム機国別設置台数(The World Count of Gaming Machines 2011)を基にグラフ化したものです。数の多い順に上位10ヶ国までを比較しました。
 GTA集計には、日本のパチンコ・パチスロ機が含まれており、また、ヨーロッパ各国バー・レストランなどにある少額払い出しの amusement with prize(AWP スロットゲームがメイン)マシンもカウントされています。
 一目瞭然ですが、全世界の稼働ギャンブルマシン最多国として日本だけ突出しています。GTAによると、2011年は全世界で701万1千台のギャンブル機が営業稼働し、その内、日本には421万1千台が設置されているという事ですから、世界に占める日本のシェアは60%にもなります。世界のギャンブル機が6割も日本にひしめいているのです。
 日本のマシン台数は、2位アメリカ(86万2千台)の5倍近くあり、他国を大きく突き放します。GTA2011年ギャンブル機集計レポート5ページでは、日本のパチンコ・パチスロ機について以下の様に説明しています。
Gambling is illegal in Japan however both Pachinko and Pachislot are not considered gambling devices as the players can only win tokens or balls to be exchanged for merchandise.
日本で賭博は違法だが、パチンコもパチスロも、遊技者は商品に交換するメダルや玉を勝ち取れるだけとして、賭博機とみなされていない。
These machines have been included in the world count however as the winning tokens or balls are exchanged for merchandise at the parlor and then in turn for cash from the businesses that operate nearby.
これらの機械を世界集計に含めている。なぜなら、メダルや玉の獲得により、パチンコ店で商品に交換され、さらに、近くで営業する店舗で次々に換金されているからだ。
 結局、パチンコ・パチスロにより現金獲得が可能な事を知っていて(悪意)、ホールが営業しメーカーがマシンを製造しています。GTAの説明からも浮き彫りになりますが、そうした悪意がある以上、パチンコもパチスロも賭博機なのです。直接払い出しはないが万単位の高額換金が常態化しているパチンコ・パチスロは、海外のAWPに比べギャンブル性が高く、「ハイローラー不在のカジノ」と言えるレベルです。日本のギャンブルマシン数突出は、監督行政に欠陥がある証しなのです。
 違法状態であるパチンコ換金を摘発し、依存症者排除ができない入店管理不備、業者・行政癒着、マシン釘調整や設定など欠陥で成り立つパチンコ営業の廃止が見えてから、高度な法整備によるカジノを日本に導入すべきです。
 カジノ規制の緩いマカオでは、ベネチアンが世界最大のカジノ(51,000m²)を有していますが、これは異常です。そして、マカオのカジノはベネチアンに対抗し、競って拡張に乗り出しています。
 シンガポールは一ヶ所のカジノフロアを15,000m²に制限していますが、これでも広すぎます。マリーナ・ベイとセントーサの2ヶ所だけで、シンガポールカジノ売り上げは、マカオ、ラスベガスに続く世界第3位になります。
 日本には四季に応じた観光要素があふれています。カジノを旅行モチベーションの一つ、来訪の一選択肢と位置付け、カジノ以外の観光名所周遊も促す必要があります。過剰なカジノの競争はギャンブル依存者拡大に直結するため、我が国では、一施設のカジノスペース上限を5,000m²程度に制限し、単位面積当たりギャンブルマシン設置台数も規制しなければなりません。
 日本のカジノ推進がパチンコ議員を中心に進められてきた事により、パチンコとカジノの不自然な差別化が意図的に仕組まれ、その結果、日本のカジノは複合観光施設に限定するという法案が仕上がりました。パチンコと競合する地域スケールに合わせた小規模カジノが困難になる一方、広大無辺な施設での賭博収入を重視するカジノによる過当競争を誘発します。
 日本は、ギャンブルしか能のない国ではありません。実態違法産業であるパチンコ業界から献金をもらい、その業界意向を汲む政治家のカジノ構想参画が、根本的間違いの元です。
 上のグラフを見て、この国にカジノが必要だと考える人はいるでしょうか?カジノの前にすべき事はパチンコの摘発です。それができないなら、厳格なギャンブル管理導入など笑い種でしょう。

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