日本にカジノを
ウオス
小樽市街

基調講演
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 小樽国際観光リゾート推進協議会主催による第8回日本カジノ創設サミットが、2013年10月24日、小樽市で開かれました。グランドパーク小樽で行われたシンポジウムには、約250人の方々が参加しています。
野田聖子氏
高橋はるみ氏
野田聖子氏
高橋はるみ氏
 国際観光産業振興議員連盟(IR議連)副会長の野田聖子氏は、「10年程前、当時の石原慎太郎東京都知事がカジノ推進を打ち出し、与党自民党は勉強会を立ち上げた。それが今の超党派カジノ議連の前身で、初代会長を務めさせていただいた。今の臨時国会で美原融氏の私案を基にしたカジノ推進法案を提出予定と細田博之議連会長から伺っている。新しい観光を生んでいく事が成長戦略の要」と主張しました。
 北海道知事高橋はるみ氏は、「来日観光客の1割来道を維持する北海道にとって、カジノを含む統合型リゾートは誘致したい施設と位置付けている。地域の理解を得ながら推進していく事が不可欠」と述べています。

中松義治氏

中松義治氏

 小樽市長の中松義治氏は、「9月の小樽市議会で、IR誘致推進を正式に意思表示した。IRは北海道の観光・経済に大きく寄与するもので、北海道全体が一丸となり誘致に取り組んでいかなければならないと考えている」と訴えていました。
 「統合型リゾート(IR)と北海道広域観光」をテーマに基調講演した大阪商業大学アミューズメント産業研究所の藤本光太郎研究員は、「海外でしか購入できないJRパスというのがあり、7日・14日・21日間用でJR全社が対応している。外国人旅行者はこれを使って、関東から東海道を渡った近畿・中国地方までのルートを、1週間かけ新幹線で旅行するのが定番。定番外となっている北海道はサイドトリップしづらく、来道してもお客様が1ヶ所で宿泊・食事し帰ってしまう。米国のカジノでは、上顧客に対し周辺レストランで使えるバウチャーを発行している例もある。ただし、バウチャーを半額で買い取るダフ屋が出現した韓国カジノにならぬ様、本人使用に限定する制度も必要。また、米国では見晴らしの良い場所を"Vista Point"として自然観光を促している」と紹介しました。

IRとロングテール

 藤本氏はIRについて、「IRはシンガポール政府が考えた言葉。IR要素であるホテル・MICE・カジノ・ショッピング・レストラン・エンターテイメントはもちろん、顧客はそれら以外のマイナーな目的でもIRを訪れる。現代人の多様なニーズに応えられるIRを観光のハブとし、その利益をどの様に地域全体でシェアするかが一番重要。IRだけが儲かり周辺地域に全くお金が落ちない、あるいは、地域全体が活性化しないのであればIRが成功したとは言えない」とまとめています。
 2016年に函館まで延伸される新幹線は、20年後、小樽経由の札幌まで整備されます。その頃には、北海道の観光スタイルも大きく変わるでしょう。
小樽運河

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