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観光とカジノ

観光とカジノ -2-

フロリダ州オーランド

世界一の国際旅行収入
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 アメリカ合衆国を訪れる国際旅行者数は、イラク戦争の影響で落ち込んだ2003年以後増加を続け、2007年に5,599万人の過去最高を記録しました。2006年と比較すると10%上昇しています。
 アメリカ商務省旅行観光業担当部(OTTI)によると、2007年の訪米国際旅行者数の国別ランキングでは、陸続きのカナダ(1,776万人)とメキシコ(1,433万人)が1位、2位と
なっており、この2国だけで57%と5割強を占めています。以下、3位イギリス(450万人)、4位日本(353万人)、5位ドイツ(152万人)と続きます。
 2006年と比較すると、2007年の訪米国際旅行者数国別ランキング(台湾・香港を含む)ベスト50では、ほとんどの国々が増加していましたが、唯一、日本だけが下落(前年比−4%)となっていました。
 日本人の訪米旅行者数が、2007年に減少した理由としてOTTIは、日本では近隣のアジア諸国やヨーロッパ各国への旅行に人気が出てきている点と、日本の人口が減少に転じている点を挙げています。

2007年訪米国際旅行者数都市別ランキング

 右の図表(OTTI統計より作成)は、カナダ・メキシコ以外の世界各国から、アメリカ合衆国を旅行する人々の2007年人気都市別ランキングです。
 1位は、やはり、人々を集める魅力が凝縮されている「世界の首都」ニューヨークです。トップ10には、大都市、沿岸都市など、歴史的・政治的に有名な街ばかり名を連ねていますが、5位と6位のオーランド・ラスベガスに関しては、少し事情が違います。
 フロリダ州真ん中の都市オーランドには、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート、ユニバーサル・オーランド・リゾート、シーワールド・アドベンチャーパーク・オーランドなど多くの娯楽施設が集結しており、その規模・数から「世界一のテーマパークシティ」とも呼ばれています。
 ネバダ州砂漠のオアシスから発展したラスベガスには、多くのカジノや娯楽施設が集結しており、「世界一のエンターテイメントシティ」とも呼ばれます。
 アメリカ合衆国が、世界一国際旅行収入を稼げる理由として、オーランドやラスベガスといった、観光に特化したホスピタリティ都市を有する点が挙げられます。日本にこの様な都市があるでしょうか。「JNTO国際観光白書2008」によると、2007年の日本の国際旅行収入は、世界で26位、G8で一番低い順位でした。

2007年訪米日本人旅行者数都市別ランキング

 日本人が米国を観光する際の人気都市別ランキングが、右の図表(OTTI統計より作成)です。
 1位はホノルルですが、2007年この地を訪れた日本人観光客は、原油価格高騰による現地物価高が影響し、対2006年で5%減っています。
 5位はラスベガス、エンターテイメントシティは日本人にも人気があります。
 国際観光客数を増やす切り札となるのがテーマパークとカジノ。ただし、テーマパークは、日本のバブル時に全国でブームとなり、その多くが失敗に終わりました。
 3、4ページでは、テーマパークはどの様にあるべきなのか考えていきます。そして、5
ページで、国際観光の見地から、日本でのエンターテイメントのあり方をまとめます。

世界一の国際旅行収入
参考文献

JNTO 国際観光白書 2008(日本政府観光局)

U.S. Department of Commerce
International Trade Administration
Office of Travel and Tourism Industries Website

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